ABOUT US

コーチングトレーナー・
スタッフ紹介

コーチングトレーナー
(ファカルティ)

CRR Global Japanのコーチングトレーナー(ファカルティ)は、コーチングや研修・ファシリテーションなどにおいて豊かな経験があり、経歴においてもパーソナリティにおいても多様性に富むメンバーが集まっています。
CRR Global Japanのコーチングトレーナー(ファカルティ)陣は、システムコーチングのプロフェッショナル資格「ORSCC」 を有し、さらに全メンバーが国際コーチング連盟(ICF)の「MCC」または「PCC」資格を取得した経験豊富なプロフェッショナルコーチです。
また、ファカルティは日々研鑽を重ね、コーチングに関連する多様な分野のトレーニングを継続的に受講しながら、会社経営や運営といった実践的なビジネス経験を積んでいます。こうした豊富な経験を活かし、システムコーチとしての専門性をさらに高めながら、受講生の学びを力強くサポートしています。
基礎・応用シリーズでは、2名のワークショップ・トレーナーがそれぞれのコースを進行します。また、プロフェッショナル実践コースでは、そのクラスをリードする1名のトレーナーと共に複数名のトレーナーが、メンターコーチングやスーパービジョンによって皆様の学びを支援します。

コーチングトレーナー(ファカルティ)の
プロフィールに出てくる資格の詳細

  • ORSCC
    CRR Global認定 Organization & Relationship Systems Certified Coach
  • CPCC
    CTI認定 Certified Professional Co-Active Coach
  • MCC
    国際コーチング連盟 Master Certified Coach
  • LCCP
    LC認定 Leadership Circle Certified Practitioner
  • PCC
    国際コーチング連盟 Professional Certified Coach
  • ACTC
    国際コーチング連盟 Advanced Certification in Team Coaching
Chiemi
Sakurai
櫻井 千恵美
ORSCC, MCC, CPCC
研修企画会社にて12年間、多業界の人材育成コンサルティング、プロジェクトの立ち上げ、現場指導などを幅広く手掛けた後、2000年よりユニバーサルスタジオジャパンTMのオープニングに人事部教育研修担当者として参画。
2003年人材育成コンサルタント・コーチとして独立、2007年株式会社ワンズセンスを設立する。2009年よりCTIジャパンのプロコーチ育成プログラムを担当。
2011年ORSCC認定を受けた後、ORSCファカルティとしてシステムコーチングの普及と組織・企業に向けた組織変革や風土改革などの実践を積み重ねている。さらに2019年CRR Global Japan合同会社設立を機に、日本でのシステムコーチングの基盤確立とシステムコーチングの世界観の実現に向け、“関係性”を中心にした共同事業経営を実践している。はっきり、あっさり、ストレートな性格が持ち味。
フランクリン・コヴィー・ジャパン認定コンサルタント
Fuyuo
Sato
佐藤 扶由夫
ORSCC, PCC, CPCC, LCCP
東京外国語大学卒業 東京都出身。
私立中高一貫校で教鞭をとる中でコミュニケーションの難しさ、面白さに魅かれ、「未来塾異文化対応訓練コース」(現 中津燎子の英語未来塾)などで探求を進める。2003年にコーチングを学び始め、勤務校で同僚の教職員にコーチングセッションを行う組織内コーチ(スクール・コーチ)を業務として開始。7年間でのべ1200時間のセッションを行いながら、学校組織活性化の一端を担った。
独立後は国内、中国、シンガポールを含むAPACを活動の場として、グローバル企業から非営利組織まで組織開発やコーチングなどで関わっている。
また、世界最大規模のアウトドア・スクールである Tracker School や Boulder Outdoor Survival Schoolなどを始め国内外の様々なアウトドア・プログラムに参加し、自然に対する学びを深めた後に、八ヶ岳山麓の森に移住。2022年に自然と人間の関係性を深く内省し、自身の関係性に活かす「ORS@Nature」プログラムをファカルティの島崎湖と共に開発し、CRR Global Japan の新たなプログラムとして提供を開始した。ライフテーマである「命は関係性の中にある(内田節氏)」を家族・仲間と共に探求し続けている。
Izumi
Shimazaki
島崎 湖
ORSCC, MCC, CPCC, LCCP
大学卒業後、玩具メーカーの株式会社タカラ(現:株式会社タカラトミー)に入社。採用・研修を中心とした人事業務全般および人事制度改革に従事。その間「コーチング」に出会い、企業内コーチとしての活動を開始。
2004年よりプロコーチとして独立。エグゼクティブからオリンピック選手まで様々な人に向けてコーチングを実施。組織向けにコーチング研修およびリーダーシップ研修にも積極的に取り組む。(ISLコーチングファカルティ)
2010年ORSCCを取得し、企業やNPO、地域のコミュニティに対して本格的に開始。主に、メーカー、製薬会社、NPOに向けて組織風土改革をテーマに取り組む。変化の激しいこの時代にチェンジメーカーとなるリーダーや組織をエンパワーし続けている。
一方で、仏教哲学者でありシステム理論学者のJoanna Macy氏が提唱している「つながりを取り戻すワーク」に感銘を受ける。2022年この智慧をORSCに取り入れ「人と自然との関係性」にフォーカスし自己の関係性に活かす「ORS@Natureプログラム」をファカルティの佐藤扶由夫と共に開発。
近年、地球温暖化や環境問題を「社会学」「人類学」の視点から捉え、人類の進化成長に向けたORSCの可能性を再度問い直している。早稲田大学人間科学部在学中。
Naokazu
Harada
原田 直和
ORSCC, PCC, CPCC, LCCP
外資系製薬会社で15年間、セールス&マーケティング、組織開発に従事。多くのチームや組織で働く中で、成果を生むのは戦略だけでなく「関係性」そのものであることに気づく。そして、コーチングやファシリテーションを探求する中で2012年にORSCと出会う。
以来、経営者チームや大企業のリーダー、親族経営の中小企業での事業承継、夫婦・カップルなど、延べ2000人以上の関係性に関わる中で「身の回りの人との関係性が変わると、人生が変わる」ことを実感する。
2016年よりCRR Globalファカルティとして活動を始め、CRR Global Japan設立、経営に携わる。現在はブランディング&マーケティング、法人案件を担当。また、自身が代表を務めるHeart of the Earth株式会社ではコーチとして主に経営層、マネジメント向けのシステムコーチングを提供している。
人生の折り返しを迎え、身体と心の関係性にも関心を広げ、2023年からトライアスロンを始める。日々のトレーニングを通じて、体幹感覚・直感力を鍛えつつ、自らのWell-beingを探求している。
<連載>
看護医療「コーチングと組織の関係性システムから考えるコミュニケーション」(2018年1月-2019年3月)
Shizuka
Yamada
山田 静香
ORSCC, PCC, CPCC
大学卒業後、大手総合人材サービス会社に入社し、法人営業を経験後、社長営業同行・秘書業務に従事。その後、営業企画室・経営企画室にて戦略企画を担当し、社内改革業務の推進をする。大手企業合併プロジェクトの人材コーディネーターの統括責任者として携わり、その後、営業部門のマネジメントに携わる。
2006年、人事組織コンサルティング会社に入社。新規部署の立ち上げ、組織診断、組織風土改革、企業研修など、大手企業からベンチャー企業まで多数の企業のリーダーシップ開発・組織開発プログラムのファシリテーションを実施。また管理部門責任者としても自社マネジメントに携わる。ORSCの智慧を用いた組織開発案件や個人に対するエグゼクティブ・コーチングの経験も豊富。
2017年3月、Blooming Color(可能性の開花。人それぞれに持つ色が、表現されるための支援をする)を設立。パステル曼荼羅アートや水彩画などアーティスト活動も同時に行っている。またコーマ(昏睡)状態の人々とコミュニケーションをする手法のコーマワークを学び、「生を全うする」ことをサポートする世界にアクセスをしている。
日本プロセスワークセンター コーマワークジャパン 認定コーマワーカー
Shiho
Tsuchiya
土屋 志帆
ORSCC, MCC, ACTC, CPCC, LCCP
青山学院大学卒業後、リクルートにてHR領域の法人営業、マネジメントを経験後、人材紹介のキャリアコンサルタントに従事。その後事業会社の人事・育成に携わりながら、複業としてプロコーチとして活動開始。2013年にCPCCを取得後、ワーキングマザー、社会起業家、大手エグゼクティブまで幅広い方に向けたパーソナルコーチングの実績多数。2024年にMCCを取得。同年日本人ORSCerとして初のACTC取得。企業やNPOの経営チーム、アジャイル開発の現場にてリーダーシップ開発や組織開発に取り組む。ORSCCである夫と共に2017年に株式会社Co-leadersを設立。経営者やリーダー、コーチの夫婦や家族の関係性に“踏み込む”ことを特に得意とする。
プライベートでは産後半年で離婚という人生のどん底から這い上がり、シングルマザーを経て再婚という自身の人生の経験から、多様な“家族”の在り方を応援することがWorld Workであり「世界平和は家庭から」という世界を願いを持ち、毎年いい夫婦の日や年始に夫婦・カップル向けイベントやワークショプを実施。今までで240組以上の夫婦・カップルに夫婦で出会っている。
Keiko
Muramatsu
村松 圭子
ORSCC, MCC, ACTC, CPCC
慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、株式会社リンクアンドモチベーションにて企業の新卒採用プロセスにおけるコンサルタントとして従事。結婚後、家族の転勤により、香港とロンドンで7年間過ごしている間にコーチング資格を取得し、個人事業主として海外にて活動。
海外における自身のリーダーシップを考えていく中で、日本人の世界におけるプレゼンスを高めたいという想いを持ち始める。
2017年に帰国してからシステムコーチとしての学びをさらに深め、2018年よりCRR Global Japan(当時株式会社ウエイクアップ)へジョイン。
2019年に自身の事業を法人化し、株式会社THRIVEを設立。
リーダーシップを主軸とし、国際的な企業やNPOのエグゼクティブやリーダーチーム、そしてスポーツチームに対するシステムコーチングを行っている。また、2019年にはラクロス女子U19日本代表のゼネラルマネージャーとしてORSCを用いながらチームをW杯へ導く。
現在はCRRのトレーナーとして日本国内だけでなく、APACにおいてもORSCを届けている。
プライベートでは3児の母、長野と東京の2拠点生活をしている。
Eijiro
Izumi
泉 英次郎
ORSCC, PCC, CPCC, LCCP
京都大学工学部卒業、ウィスコンシン大学経営学修士
大学卒業後、総合商社に入社。都市開発、事業会社の改革に携わった後、国内外の人事施策や人材育成プログラムの策定・推進に従事。米国駐在時には米州地域の人事全般を統括し、組織開発や研修体系の構築、推進を行った。現在は自動車メーカーの社内コンサルタント・コーチとして国内外の課題解決・組織開発・人材育成を行う傍ら、DEI推進活動の一環としてワークショップの提供やキャリア開発のサポートを行っている。
大学卒業後は一貫してサラリーマン人生を歩んできたこともあり、時代のうねりに大きく影響を受ける企業組織の社員が、どうすればイキイキと生きがいを持って働けるか、理想の組織システムを追い求めている。
Mayumi
Maruyama
丸山 まゆみ
ORSCC, PCC, CPCC
1987年中外製薬(株)に入社、営業本部の企画部門に配属。2006年、人財育成部門への社内異動を機に、コーアクティブコーチングを学び始める。階層別研修、マネジャーのコーチング、経営戦略浸透策を進める中、個人の能力向上以上に、組織力が成果のキーではないかという直感的仮説をもとに、2010年、システムコーチングを学び始める。現場のマネジャーたちの要望に応える形で社内にチームコーチングを導入し、以降、300チーム以上のコーチングを行ってきている。組織の関係性の質の向上が成果につながることは、確信に変わり、「すべての革新は患者さんのために」という同社の成果に寄与している。また、社外では、㈱共創アカデミー主催ファシリテーション塾筆頭講師(2014~)、厚労省主催働き方改革セミナー講師(2017~19)、NPO法人セブン・ジェネレーションズ理事(2014~18)など、パラレルキャリアを実践している。
社内外を通して、すべての命は循環し、つながっていると信じ、ボーダーの無い世界を作るため自ら越境し続けている。
Arata
Mitsuhashi
三橋 新
ORSCC, PCC, CPCC
大学卒業後、大手総合人材サービス会社を経て、2009年に法人向け名刺管理サービスを提供するSansan株式会社へ29人目の社員として入社。
2社で法人営業、エリアマネージャー、経営企画、人事、総務、法務、情報セキュリティなど、多岐にわたる業務に従事し、企業の成長初期に求められる幅広い役割を担う。
2013年からコーチングを学び始め、社員200名以上へのコーチングを実践。社内に「コーチ」という役割を新たに立ち上げ、制度化を実現した。2016年9月からは人事部専任として、コーチング活動に加え、社内制度設計を担当。
現在は、パーソナルコーチングとシステムコーチングを通じて、次世代リーダーのマネジメント力向上やチームの関係性構築をサポート。企業が抱える潜在的な課題解決に取り組み、より良い組織づくりを支援している。
また、「人と自然とARTに生きる」というライフミッションを掲げ、正解のない世界の中で、一歩踏み出すことを大事に生きることを探求。プライベートでは写真撮影や農業ボランティアに取り組み、特に固定種を用いた無肥料自然栽培を実践しながら、自然の力や芸術表現を通じて持続可能な価値観を探求している。
<メディア掲載実績>
・2021年 Forbes JAPAN: 企業の中のイノベーター 僕がSansanの「社内コーチ」になるまで
・2020年 NHK NEWS「おはよう日本」:オンラインコーチングの実践を紹介した特集「テレワークの“孤独” 『コーチング』でサポート」に出演
・2020年 社内コーチ」の先駆者として対話を生み出す
・HRzine(人事・マネジメント向けWebマガジン):連載「社内コーチングスタートガイド」を執筆
Sayaka
Okamoto
岡本 沙耶佳
ORSCC、PCC
鹿児島市出身。横浜国立大学 教育人間科学部マルチメディア文化課卒業後、広告代理店でビジネス週刊誌の経営者インタビューを担当。その後、ベンチャー企業に転職し広報・IR部門を立ち上げ、IPOを経て、株式分割、M&Aなどを経験。10代の頃の夢であったニューヨークで数ヶ月を過ごした後、2008年フリーのPRとして独立。広報部門設計、広報代行、広報人材採用・育成、そしてブランディングに従事し、スタートアップから行政まで様々な組織に関わる。出版社執行役員を経て、2014年5月 株式会社13xbordersを設立。広報支援業と並行して、2015年 世界銀行主催 防災ハッカソンに参加しGoogle賞を受賞、チームで世界トップ10入りを果たす。2016-2018年にはJICAの日本ブラジル間 国際協力プロジェクトに広報エキスパートとして参加。あるビリオネア起業家との仕事をきっかけに「人の内面で起こるコミュニケーションに関わる方法」を探して2019年にコーチングに出会う。それからIFS、メンタルモデル、NVCにも出会い、自分自身も含めた“関わり”の創造性の探求が続いている。昨今では、2024年の1/4を屋久島で過ごすなど、人間の身体や自然とのつながりの創造性を楽しんでいる。当社では珍しいコーチ・エイ アカデミア 出身。
Yui
Haraguchi
原口 唯
ORSCC, PCC, LCCP
福岡県糸島市で育ち、2011年に九州大学芸術工学府デザインストラテジー専攻修了後、都市開発コンサルティング会社、自治体シンクタンクを経て、2017年に「人間の可能性を最大化する機械としての都市を開発する」ことを目的に株式会社YOUIを設立。
公共領域で培った知見を活かし、よりよい社会づくりを進めるための調査研究、企業・行政・市民などの協力体制構築のためのコーディネートに取り組む中で、思いのある個人が、なぜシステムの中で力を失ってしまうのかについて悩み、探求する中でシステムコーチングに出会い衝撃を受ける。以来、チームや組織を超え、社会変革のためのシステムコーチングの実践に取り組んでいる。
九州大学ロバート・ファン /アントレプレナーシップ・センター客員准教授、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)アントレプレナーシップ推進大使など、小学生から社会人向けまでのアントレプレナーシップ教育にも携わり、特に九州エリアでの人間の可能性を拓く機会提供を行っている。
Ken
Matsue
松江 研
ORSCC, PCC, CPCC
グロービス経営大学院で経営学修士号(MBA)を取得。在学中からプロとしてのキャリアを積み上げ、外資系ファッションブランドやスタートアップ企業など多様な業界で経験を重ねてきた。ギャップジャパン株式会社や株式会社ITXジャパン(ZARA)にて、アジア地域を担当し、リテールマネジメントや店舗開発、商品企画、ブランディングに10年以上従事。地域ごとの特性に合わせた戦略立案と実行を通じ、ブランド価値の向上と市場での競争力強化に貢献した。その後、アメリカのスタートアップ企業WeWork Japan合同会社にて部門長としてカスタマーサクセス部門を統括し、企業文化の浸透や顧客体験向上を推進した。
2021年からコーチングを学び始め、2022年よりプロコーチとしてのキャリアを本格化。現在は、エグゼクティブやチームへのコーチングだけでなく、様々なワークショップを通じて組織や個人の成長を支援している。これらの取り組みを通じ、リーダーシップ開発や関係性の向上に注力している。
趣味はマラソンや登山といった挑戦的なアクティビティから、ダンスやミュージカル鑑賞のような表現豊かな楽しみまで幅広い。これらを通じて得たエネルギーとインスピレーションは、コーチングスタイルにも反映されている。また、Podcast番組では、自身の経験や洞察を言葉に乗せてリスナーと共有し、学びや気づきを届けている。これらの活動を通じ、より多くの人が自分らしさを解放できる社会の実現を目指している。
人生の目的は「世界の愛を解放する」こと。その信念のもと、「関係性の力を通じて、より調和的で持続可能な未来を共に創ること」を目指している。

スタッフ
(オペレーションチーム)

三木 舞
Miki Mai
猪野 由起子
Ino Yukiko
青木 純子
Aoki Junko

システム理論

システム理論では、「個人はプライベートや職場などにおける人間関係のより大きなシステムの中に生きる一つのシステムである」と見なします。ORSC(=システムコーチング)は、「システム(=関係性)を構成するメンバーや個別の要素とは異なり、システム(=関係性)そのものの実体や場が他とは区別される形で存在する」と考えます。

プロセス指向心理学
(プロセスワーク)
プロセス指向心理学
(プロセスワーク)

プロセス指向心理学は、物理学者・ユング派の心理分析家であるアーノルド・ミンデルによって開発され、ユング心理学、物理学、そしてタオイズムからの影響を受けて生まれました。プロセスワークでは、タオイズムのように、今起きていることをただ紐解いていきます。例え目の前に起きていることが何であれ、それは何かが展開しようとする始まりにすぎず、すべての出来事や状況の中にはもともと智慧が備わっていると考えます。プロセスワークの観点に立ちながら、システムコーチはシステム(=関係性)に「何が起ころうとしているのか?」と問い続け、起きていること自体に内在する智慧とその有効性を信じて見守ります。

ディープ・デモクラシー
(深層民主主義)
ディープ・デモクラシー
(深層民主主義)

プロセス指向心理学の創始者であるアーノルド・ミンデルによって提唱されました。正しく現実を表すためには、あらゆる人のあらゆる声が必要であるという考えを具体化したものです。
世界は完全には理解されていないという自覚を持つことが重要であり前提にあります。個人においては、自分の中にあるすべての声、感情、動きに心を開くことを意味します。その「すべて」とは、自分がすでに知っていて自覚しているものだけでなく、恐れや、まだよく知らない要素も含まれます。
システムにおいては、すべてのメンバーの意見が尊重されることを意味します。

ランズ・ワーク®

複数のチームや組織間では、それぞれの感情風土、文化、規範が異なっていることはごく普通のことですが、その違いを十分に扱わずに進んでしまうことで、行き違いや対立が生じるケースも多く見られます。
そのような場合に、感情風土や文化、規範といった内面的な要素を「国」のメタファーを用いて表現し、対話を行うことで、相互理解を促進するためのシステムコーチングのツールです。

感情的知性(EQ)、社会的知性(SI)、
関係性システムの知性(RSI®)
感情的知性(EQ)、社会的知性(SI)、
関係性システムの知性(RSI®)

ダニエル・ゴールマンは、感情的知性(EQ)を個人の感情を経験する力、特定する力、そして上手に表現する力と定義し、さらに社会的知性(SI)を他者の感情を正確に読み、共感する力と定義しています。
そして、EQ(感情的知性)やSI(社会的知性)を超えるところに、関係性システムの知性(以下、RSI)の領域があります。RSIにおいては、意識の焦点が自分自身や個々人のメンバーから個人、さらにはパートナーシップやチームといった、関係性そのもの、つまり有機体としてのシステム(=関係性)へと移ります。
言い換えるならば、RSIとは、目には見えないシステム(=関係性)に何が起きているのか、何を感じているのか、そして、今ここにある場、空気感、雰囲気を感じ取って言葉にできる力、さらに、そのシステム(=関係性)に効果的に働きかけることができる力を意味します。

外的役割

外的役割とは、システム(=関係性)における目に見える、機能的側面の維持を目的とした表面的な役割です。例えば、家庭における外的役割には、料理、掃除、お金を稼ぐ、子どもの送迎などが含まれます。組織における外的役割は、社長、財務責任者、秘書といった職務として表れます。組織がうまく機能するためには、明確な外的役割(職務記述書や組織図)が欠かせません。
一方で、人と外的役割が同一化されたときに問題が生じます。例えば、幸子さんはいつも家族のために料理を作ってきたために、自他共に、幸子さん=料理人となってしまう可能性があります。しかし、実際には料理を作るのは幸子さんの役割であって、幸子さん自身ではありません。
役割は、個人ではなく、システム(=関係性)に属する機能として捉えます。そのため役割は、システム(=関係性)の中の誰か別の人によって担われる可能性もあるのです。
システムコーチは、クライアントメンバーがその役割のシステム(=関係性)にとっての重要さを理解し、メンバーの間でその役割をどのように果たしていくかを話し合い、合意していくことを助けます。

内的役割

内的役割は、システム(=関係性)における目に見えない、感情的な側面を担う潜在的な役割です。私たちは内的役割について無自覚なことがよくあります。内的役割の背後には、大切な価値観が隠されています。例えば、新しい提案をする人、言いにくいことを言う憎まれ役、世話好きな養育者、愚痴の聞き役などです。このように、システム(=関係性)には内的役割が必要であり、システム(=関係性)を構成するあらゆる人が必要に応じてその役割を果たしています。
外的役割と同様に、人と内的役割が同一化されたときに問題が生じます。例えば、ある組織において、深刻な問題を提起するのはいつも山本さんだったとします。すると、他のメンバーは彼がいつもその役割を担うことを期待し始めます。システム(=関係性)は確かにこの「問題提起する人」という役割を必要としていますが、特定の人(山本さん)がそれを一手に担う必要はありません。もし、山本さんが組織を去ったとしたら、別の人がいつの間にかその役割を担うようになるでしょう。
システムコーチは、このようにシステム(=関係性)の中の様々な役割に気づき、そこに役割の固定からくる嫌悪感、混乱、新しい役割の必要性、満足に果たされていない役割などがあるかどうかに気づき、メンバーがより意識的に、自由自在に内的役割を分担できるように支援します。

神話の起源

すべての大切な人間関係には、例えそれがプライベートであれ、仕事であれ、お互いのつながりにまつわる神話や物語があります。お互いが出会ったそもそものきっかけを思い出すことで、まるで深い井戸から水をくみ出すように、肯定的なエネルギーが蘇るのです。神話とは「その関係に内在する深遠な意味」を指します。夫婦や恋人であれば、二人の出会いの瞬間を思い出したり、チームメンバーであれば、その会社やこの職業で働こうと思ったきっかけを思い出すことができます。
これは、プライベートでも職場の人間関係であっても、肯定性を促進するために最も強力な方法の一つです。私たちは、そのシステム(=関係性)とのつながりの原点を思い出すことで、お互いへの尊重、親愛、賞賛を思い出します。また、多忙や過労が当たり前になっている組織であっても、その仕事を始めたきっかけとなる原点とつながることで、クライアントの心は豊かさをとりもどし、仕事への情熱も回復します。

3つの現実レベル

プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルによって提起された、物質がどのように量子レベルから日常の現実へと現れるのかを示したモデルのことです。私たちのあらゆる経験は、センシェント・エッセンス・レベル、もしくは量子レベルといわれる段階から始まります。それは、ドリーミング・レベル(夢のレベル)へと移り、最後に、形として認識できるコンセンサス・リアリティー・レベル(合意的現実レベル)として現れます。システム(=関係性)の中で起きることはすべて、同時にこの三つの現実レベルで起きています。そのため、システムコーチは、それぞれのレベルにおいて、今何が起きているかを認識し、働きかけることが大切です。また、システム(=関係性)が成長を遂げるためには、すべての3つのレベルが意識的に経験される必要があります。

メタスキル

プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルのパートナー、エイミー・ミンデルの提唱した概念を指します。メタスキルとは、システムコーチングにおいて、スキルを超えてシステムコーチが持つ「場」に影響を与える感情的姿勢や哲学などのことです。私たちは意識的であろうとなかろうと、常に「場」に影響を与えているということを理解しておく必要があり、システムコーチは自分が生み出している「場」に意識的、かつ意図的になるためにメタスキルを用います。

World Work・World Worker
(ワールドワーク・ワールドワーカー)
World Work・World Worker
(ワールドワーク・ワールドワーカー)

ワールドワーク(World Work)とは、アーノルド・ミンデルのプロセスワークに基づく概念で、個人から社会全体までを対象とし、個人の内面、チームや組織の関係性、さらには社会的・地球規模の課題に至るまで、あらゆるレベルで「システム」を一つの有機的なつながりとして捉えます。「システム全体に働きかけ、個人・組織・社会に存在する課題や対立を対話と協働を通じて変革へ導くアプローチ」を指します。
システムコーチは、身近な関係性の対立や課題から社会的・システム的課題などあらゆるテーマに対して、自分自身の感情や葛藤、無意識の偏見に向き合いながら、自分たちが世界の一部であり、世界を変える力も持っているという「関係性の力」を体現しながら関わり続けていきます。そして、そうした関係性に向き合い続ける人たちのことを「ワールドワーカー(World Worker)」と呼んでいます。
ワールドワーカー(World Worker)は、自らの日々の行動が世界の意識とつながり、相互に影響を与え合う場を創り出す人のことを指します。

コーファシリテーション®
(コーコーチ®)
コーファシリテーション®
(コーコーチ®)

コーファシリテーションは、二人以上のファシリテーター(コーチ・リーダー)が単に役割分担するのではなく、「関係性そのもの(第三の存在)をリソースとして活用し、場に影響を与える」という意味を持つアプローチです。信頼関係と協力を基盤にしながら、二人の関係性から生まれる協働の力を生み出し、多様な視点や強みを活かしてファシリテーションを行うことで、より豊かで効果的な場づくりが可能になります。
場面の目的に応じて、システムコーチングなどのコーチングセッションをする場面では「コーコーチ」、集団の場を導くためにリードする必要がある時には「コーリード」と呼ぶことがあります。ORSCの中で語られているいずれの言葉も、二人以上のメンバーが一つの生き物(第三の存在)のようにその場を共に生み出すことの総称のことを言っています。

第三の存在

二人以上の関係性やチーム、組織が生み出す「独自の存在」を指します。これは、単なる個人の集合体ではなく、そこに生まれる相互作用やエネルギー、知恵が合わさって形成される「関係性そのもの」を指します。
この第三の存在は関係性から生まれる独立した存在であり、二人以上の関係性やチームが形成されることで生まれる、目には見えない「関係性の実体」 です。例えば、パートナーシップやチームが持つ「空気感」や「雰囲気」、チームの価値観や文化も第三の存在の一部です。第三の存在は、関係者それぞれの要素の「単なる合計」ではなく、相互作用によって生まれる「全体としての力」や「知恵」を持ちます。

システムの輪

社会・環境活動家であり、仏教学者でもあるジョアンナ・メイシーが、「ディープ・エコロジー」という思想の中で提唱している考え方です。
「私たち人間は自然の一部であり、大きな輪の中に存在し、すべての生命が相互に繋がり合い、依存し合っている」と捉えます。自然という大きな輪の中に人間社会があり、その中にコミュニティがあり、さらに家族やグループが存在し、それらを作り出しているのは、個人としての自己であると考えています。

Right Relationship™
(正しい関係性)
Right Relationship™
(正しい関係性)

個人、チーム、組織、そしてより広いシステムの中で、お互いにとって健全で効果的な関係性を築くことを指します。ここでいう「正しい関係性」は、善悪や正解不正解ではなく、「その状況やシステムにおいて最も調和が取れている状態」 を意味します。
Right Relationship(正しい関係性)の状態が起こることにより、関係性の中で、お互いの意見や感情が尊重されることで、信頼と安心感が生まれます。また対立や問題に向き合うことで、関係性がより強く、成熟したものにもなっていきます。そして、お互いの関係性にエネルギーが流れ、システム全体が持っている総和以上の力を発揮できる状態になります。

コーアクティブ・コーチング®

コーチとの協働によって、クライアントが自身に焦点を当てることで生まれる意識の変化から行動変容を促す、コーチトレーニング機関CTIの独自のコーチング手法です。
スポーツコーチのようなアドバイスではなく、コーチングスキルを通じて、クライアント自身の意識の変化につながる対話をします。コーチ自身もありのままの姿でクライアントに関わり、協働的な関係を築き、クライアントの価値観や行動を妨げる思考パターンを共に発見し、意識と行動の変化を呼び起こします。コーアクティブ・コーチング®は、どの人も根源的に願っていることー日々充実感を感じながら、自ら人生の主導権を握り、人生の目的に沿って生きることーを可能にし、クライアントが自ら、様々な環境や状況に応用できる持続可能な力を培うコーチングです。

国際コーチング連盟
(International Coaching Federation、ICF)
国際コーチング連盟
(International Coaching
Federation、ICF)

コーチングのプロフェッショナリズムを確立し、コーチング業界全体の質を高めることを目的とした、国際的な非営利団体です。1995年に設立され、世界中のコーチやコーチング組織をサポートする代表的な機関の一つとして機能しています。国際コーチング連盟(ICF)はコーチングを「クライアントと協働し、思考を促し、クライアント自身の可能性を最大限に引き出すためのパートナーシップ」と定義しています。また、コーチングの質を担保するためのコア・コンピテンシー(必須能力)と倫理基準を設定しています。

システム・インスパイアード・
リーダーシップ
システム・インスパイアード・
リーダーシップ

システム・インスパイアード・リーダーシップ(Systems Inspired Leadership (SIL) )は、リーダーシップの新しいアプローチとして、従来の「トップダウン型」「リーダーがすべての答えを持つ」という考え方を超え、チームや組織内のすべての声やリソースを引き出し、協働と共有リーダーシップを通じて最適な結果を導き出していくリーダーシップの考え方であり、手法です。関係性システム全体の力を活かし、チームや組織の潜在能力を引き出すことで、持続的な成長と変革を実現する新しいリーダーシップの在り方です。