ORSC応用コースってどんなもの?4つの各コースの特徴は?何ができるようになる?

four doors representing four courses of systems coaching

2日間の基礎コースを修了したのち、次のステップとなるのが応用コース
基礎コースで学んだシステムコーチングの土台を、システムに働きかけるための3つのアプローチ統合(=4つのコース)によって、応用できる力へと昇華させていきます。

STEP 1 リレーションシップ・インテリジェンス・コース ~変化へのロードマップ~

STEP 2 システム・ジオグラフィー・コース ~関係性における「役割と構造」~

STEP 3 リレーションシップ・パス・コース ~ヴィジョンとポテンシャル(秘められた可能性)~

STEP 4 システム・インテグレーション・コース ~道場(DOJO) 統合~

各々違った特徴と方向性があり、単独で受講することもできる4つのコース。違いがよくわからないともいわれるこの4ステップの特徴を、受講してみてどうだったかという感想とともにご紹介します。

STEP 1 リレーションシップ・インテリジェンス・コース
~変化へのロードマップ~

ORSC🄬 Intelligence

A Roadmap for Change


関係性システムは生き物として常に変化しています。

どのように変化していくのか、 どんな特徴があるのか、それに伴う感情はどのように動き、その変化をどうナビゲートしていくことができるのか・・・。

その変化の中で、見えにくいサインや感情を捉え、関係性の変革を導く力を学びます。

感情やシグナルの動きを見極めることで、システムの成長を促し、次のステージへと柔軟に進んでいくためのサポートを提供できるようになります。

学び・気づきを促すしくみ

受講後のアンケートでは、以下3つの環境による学び・気づきが多かったというコメントが多く寄せられています。そしてこれは、この後続く3つのコースでも、共通して体験できる仕組みになっています。

  1. クライアント役とコーチ役を実際に体験できること
  2. 他の参加者と様々な意見や視点を共有する機会がたっぷりあること
  3. 普段のロジック中心の思考とは違ったアプローチがなされること

また「このコースを他の人に勧めたい」と答えた方は、その理由を下記のように答えています。

インテリジェンスコースを他の人に勧めたい理由(受講後アンケートより抜粋)

  • 疑問や不安が体験の中で徐々にクリアになっていく感覚を得られる設計
  • 関係性という言葉では表現しきれない場の感情を扱う貴重な経験をしたから
  • 強い疲労感以上に強烈な学びがあるため
  • 体感しなければ分からない物が確実にあるから
  • 組織の関係性にアプローチできるパワフルさを感じたから
  • 他にはない学びだと思うし、自身が変われたと思えるので
  • 直接コーチングとして使うだけでなく様々な人との関係の中でも使えるスキルだと感じているから


STEP2 システム・ジオグラフィー・コース
~関係性における「役割と構造」~

ORSC🄬 Geography 
Roles and Structures

生き物としての関係性システムをしっかり捉えた後、次のステップでは、関係性の中で役割ルールがどのように秩序を作り、システム全体の構造を形成するかを学びます。

こうした「地理的構造」を認識することを通じて、関係性の中で多様性を尊重し、システム全体を健全に保つスキルを養います。

また、役割の固定化を避け、システムを柔軟に保つための具体的なツールやアプローチも身につけることができます。
 

多様性というテーマは、社会の中でも大きなキーワードとなっていますが、それを「構造と役割」から紐解くというのは、どういうことでしょうか・・。

カギとなるのが「地層」です。奥深く掘っていくと、何が見えてくるのでしょうか。

ジオグラフィコースを他の人に勧めたい理由(受講後アンケートより抜粋)

  • 人間関係において発生している違和感、対立を受け入れられる器を醸成できる
  • 人生が変わりつつある。楽に生きれる
  • この体験は言葉では表現できないくらい世界観を変える体験なので、興味を持つ人がいれば勧めます。
  • よりよく関係性を作るうえで非常に有益だと思うため。
  • 本当の意味で多様性の幅を広げられるから

STEP 3 リレーションシップ・パス・コース
~秘められた可能性~

ORSC🄬 Path 
Vision & Potential

関係性システムの地層深くを潜っていった後、次のステップでは、関係性に秘められた可能性ビジョンを引き出していきます。

人々が集まることで新たな創造力が生まれ、システムがその可能性に気づき、意識的に形にする方法を学びます。
 

潜在力を引き出し、システムが望む姿に向けて進むためのツールとアプローチを習得し、関係性を豊かに発展させるスキルを身につけます。

パスコースを他の人に勧めたい理由(受講後アンケートより抜粋)

  • 可能性から考えていくアプローチは、多くの人の叡智であってほしいから
  • 組織、関係性、自らの意識の状態を把握するのに役立つため
  • 純粋に生きやすくなる。自然になれる。力が湧く。
  • 自分自身のあり方、システムへのインパクトが180°激変するだけの智慧があると思うので。
  • ここでしか得られない体験がある。関係性への理解だけでなく、自己理解も同じくらい深まる。

STEP 4 システム・インテグレーション・コース
~達人への道~ 

ORSC🄬 Systems Integration
Moving Toward Mastery….

いよいよ応用最後のステップです。このコースでは、これまでに学んだORSCの智慧を全て統合し、実践的なコーチングの練習をしていきます。

システムに対する深い洞察を得ながら、リアルな場面でのアプローチを体験し、関係性のダイナミックな流れを理解していきます。

そして全体を見渡す視点から関係性をリードし、システムが持つ本質的な力を引き出すための新たなメタスキルを学びます。

応用コースの最後となるこのコース。別名「道場」とも呼ばれる通り、実践して実践して、体得していく3日間となります。ここで入手できる、今までの学びをぎゅっとまとめたテキストは、システムコーチが現場に必ず持参する秘伝のレシピブックのように語り継がれています。

インテグレーションコースを他の人に勧めたい理由(受講後アンケートより抜粋)

  • 既存のやり方ではなかなか解決しない問題にとても価値のあるものだと思います。世界観も変わるので、必要な人に勧めたいと思います。
  • 今まで習ったツールをより実践的に使う入り口になるのと、勇気が手に入るから!
  • 会社の組織開発に欠かせないと思います。外部コーチを導入するにも、社内でこの関係性システムという考え方、在り方を知っていると知らないとでは、受けた後の質や有効性、その後の能動的に実行する促進力が全く違うと思います。
  • システムに対しての信頼感を得られることと、自身の成長と学びの仲間を得ることができるから。

4つの道を超え、関係性システムに働きかける

ORSC応用の4つのコースの特徴がなんとなく掴めたでしょうか。とはいえ関係性システムは非常に複雑で、簡単にマスターできるようなものではないという声もよく聞こえてきます。費用的な負担、時間的な負担を考慮したうえで、誰にでも簡単に勧められるわけではないという正直なご意見もあります。

ただそれらを考慮した上でも、それを上回る大きなインパクト・価値があり、それはここでしか得られないものだという声もたくさんいただいていることは、運営側としてもとても心強く、同時に身が引き締まる思いです。

4つのコース全体に共通した声(全部ご紹介したいのですが、ほんの一部です)

  • うわべではない真の関係性を構築する必要がある職場が多いと感じていて、その実現を果たせる内容だと思う
  • もっと日本に広がることで、人と組織の間で好奇心、尊重、感謝が生まれそうだから。
  • システムのみならず個人間のコミュニケーションにおいても重要な信頼関係構築のエッセンスが凝縮されている
  • 人生の歩みを進める時に、関係性の視点が増えるとより人生を豊かなものに出来るため。
  • 世界平和につながると心から信じているから
  • システムコーチングの理論を学ぶ人が増える事で、より良い人、組織、社会、世界に繋がる姿が見えるから

4つのコースを受講し、応用を習得していくことで、その先に社会が変わっていくというイメージを持ってくださっている方が多いのは、私たちの目指す方向と重なり、本当に嬉しく思います。

これまで1000人近くのORSCerたちが、応用コースの4つの道を超えてきました。システムへのアプローチを自在にデザインできるように、ORSCerとしての応用の扉を一緒に開けてみませんか。