たとえば息を呑むほど美しい夕日に魅了されている時ー。
周りの人たちの感覚や感情が入り込んでくるような、
自分一人ではない、まるで一体のような感覚を…
一方で、異常気象や戦争、不慮の事故などの痛ましい情報が入ってきた時。
自分の事のように心を痛めたり、事実として受け止められずに、つながりを切りたくなったことはあるでしょうか。
全ての存在が繋がり、関係し合っていることを、
私たちは「関係性システム*」と捉えています。
そして、
その繋がりを表したものが
「関係性システムの輪」です。
この輪の始まりは「自己」、
すなわちあなた自身です。
あなたの内側には多様な自己が存在し、
お互いに影響し合いながら自分自身が形成されています。
そしてあなたという存在は、
夫婦・カップルという最小単位の関係性が生み出した
親子・親族など「家族」の中に属します。
その家族は、
さまざまな家族が重なり合って住んでいる「地域」の中で共に生きています。
また学校や会社といった「組織」に属しながらお互いに学んだり、生活の営みを支えることで、
その組織は「社会」を形成していきます。
その社会の重なり合いが「国」を創り出し、
その国同士が影響を与え合いながら今の「世界」を生み出しています。
そして、我々「人」だけでなく、
動植物や自然といった環境も影響をし合いながら共に地球を創っています。
私たちは全て入れ子の状態であり、常に影響し合っているのです。
視座をあげて眺めてみると、全てがつながっているともいえます。
しかし日常の中では、お互いが影響し合っていることを忘れて、
どちらが正しい/間違っているという二項対立の関係を生み出し分断が作られます。
多くの人は、あまりにも複雑すぎる関係性システムを
どう捉えたらいいのかわからなくなってしまいます。
ここで大事なことは、
誰もがシステムに影響を及ぼしているということです。
つまり、あなたが一見どうにもできないと思っていることでも、
関係性システムに働きかけることでなんらかの影響を及ぼすことができるということです。
私たちシステムコーチは、「チーム/組織」「夫婦/家族」など
2人以上の関係性を「関係性システム」として捉え、
それぞれが独立している存在ではなく、
相互依存し合い影響を受けあっている存在として関わっていきます。
そして目の前の関係性に関わることを通じて、
その先にいる人たちにまで影響を与え、
世界を変えていく存在になることを目指しています。
私たちはそうしたシステムコーチを
「WorldWorker(ワールドワーカー)」と呼んでいます。
「関係性システム*」:共通の目的/共通のアイデンティを持ち、相互依存する一連の要素や人から構成される