「在る」ことの探求:私が見つけた、揺るぎない「私」

「ネイチャー(ORS@Nature)」への参加は、私にとってまさに自己存在の確立と意義を見つめ直す、人生における「ヴィジョンクエスト」そのものでした。
そこで私が受け取った最大のギフトは、「私は私としてこの場にいていい」
という、深く、そして揺るぎない感覚です。2024年 ORS@Natureにて システムコーチとして、あるいは人と深く関わる仕事をしていく中で、私自身が常に問われていたのは
「私がどうその場に、そこに在るか」という根源的な問いでした。
その「在り方」を日々実感する中で、「ネイチャー」は、自然の中に身を置き、様々な自然界や世界、身近なシステムとのつながりを行き来しながら、「私という私の中の自己システム」を深く問う機会を与えてくれたのです。
2024年 ORS@Natureにて
より大きなつながりを意識し、その中で自分が生かされていることを実感する時、私は「私にできること」とは、「今ここに共にいる」ことそのものなのだと知りました。
八ヶ岳の森、あの荘厳な御神木の前に立った時、私は自分の無力さをも含めて、この瞬間に生かされている尊さを全身で感じました。あの時、「私は私のままでいい」と、森が私に教えてくれたのです。
目を閉じれば、今でもあの森の静寂と力強いエネルギーとの深いつながりを鮮明に思い出すことができます
私がただその場に「在る」こと、存在すること自体が、誰かとのつながり、そして自然との深いつながりを意味するのだと心底理解できました。
この「ネイチャー」での学びは、システムとかかわる「私」つまり「私自身を創り上げる」上で欠かせない体験だったと思っています。
置き去りにしてきた過去に遡り、より大きな力とその繋がりを確かに受け取って現在に戻ってきた時、私の中には大きな、そして揺るがない「私」が確立されました。
参加直後は、ただただ豊かな時間であったとしか言語化できなかったのですが、それからじんわりと自分の中で何かの種が芽生え幹が育っていったかのように、確固たる自分が生まれてきたような気がしています。
こちらの文章は、2024年 ORS@Nature参加者 松村はるみさんよりご寄稿いただいたものです。
ヴィジョンクエストとはネイティブアメリカンの伝統にある「ヴィジョンクエスト」は、若者が一人で自然の中に入り、断食や沈黙を通じて、自分の存在や役割を見つめ直すための通過儀礼です。 そこでは「答えを得る」こと以上に、自然と共に在る時間を通して、自分自身とつながり直し、その体験を共同体に持ち帰ることが重視されます。この「孤独と再統合のプロセス」は、現代に生きる私たちにとっても大きな示唆を持ちます。
ORS@Natureは、自然という究極の関係性システムを舞台に、自分自身、他者、そしてより広い世界との関係性を深めていくプログラムです。現在、2025年11月開催の参加者を募集しています。詳しくは、こちらのホームページをご覧ください↓↓↓