EVENT

Fireside Chat 〜自然とのRight Relationship Vol.3〜

ゲストスピーカー:Janet Frood(ジャネット・フルード)

Fireside Chat 〜自然とのRight Relationship Vol.3〜

私たちCRR Global Japanは、組織の関係性の土壌を育むアプローチとして、ORSC(組織と関係性のためのシステムコーチング)を世界に広げていく活動をしています。組織開発の「自然農法」とも言える関わり方から、そのチーム・組織にとっての「Right Relationship(正しい関係)™」を、対話を通じて意識的、意図的に創りあげ、組織自体が強い果樹へと育っていく場に常に立ち合わせて頂いています。

昨年から「Fireside Chat」と題して、「自然とのRight Relationship」をテーマに毎回ゲストをお招きして語り合う場を始めました。 CRRGJのメンバーの中でも、「自然」との関係性を常に考え続けている3人が、熱い想いと遊び心で企画しました。

第三回のゲストは、​​Horizon Leadership Institute Inc 代表、そしてCRR Global のファカルティであり、我らの仲間であるジャネット・フルードさんをお招きします。「自然は究極の関係システムであり、寛大な教師」と話す彼女。​​コロナ禍でこれまでのような人とのつながりを感じにくくなっている今、どのようにして自分自身や他者とのつながりの感覚を取り戻すのに自然が役立ってくれるかを一緒に探求していきます。

Fireside Chatでは初の海外からのゲスト。カナダ・オンタリオ在住の彼女と日本にいる私たちの物理的な距離をも超えて、つながりを体験したいと思います。Fireside Chatは、オンラインですが、焚き火を囲みながら、深くゆったりと語り合う場創りを意識しています。参加者の皆さんもぜひ、飲み物を片手に気軽にご参加いただけると嬉しいです。

<ゲストスピーカー>

Janet Frood(ジャネット・フルード)
CPCC、ORSCC、PCC、CDWF

国際的に認定されたエグゼクティブ・コーチ、リーダーシップ・コーチ、チーム・コーチ、コンサルタントであり、CRRグローバルのファカルティメンバー。主に、公的機関、民間企業、非営利団体に携わる。
社会行動学の学位を持ち、個人、チーム、組織が現状に向き合い、変化の中にあるチャンスを見つけ、コラボレーションしながら健全な組織文化を共に創りだせる土壌を整えるように支援している。また、ブレネー・ブラウン博士のThe Daring Way™プログラムの認定ファシリテーターとして「リーダシップの中にある『弱さを認める勇気』」に 焦点を当てながら関わっている。
先住民の若者、少女、女性を支援する団体であるYotuni Charitable Initiativeの諮問委員会のメンバーでもあり、若いリーダーのメンターとしても活躍している。近年、森林セラピーガイドのトレーニングを受け、自然をベースにしたコーチングをリーダーやチームとの仕事に取り入れている。
カナダ、オンタリオ州ロンドン在住。
Horizon Leadership
www.horizonleadership.ca

<開催要項>
・開催日:2021年11月1日(月)20:00~21:30
・開催方法:オンライン(zoom)
・言 語:基本英語で行われます
    (但し、英語→日本語の通訳が入ります)
・参加費:2,200円(税込)
・対 象:どなたでも参加出来ます
 ※ORSCを学ばれた方には「自然」という人間関係を超えた
 より広義システムの視点から見つめ直すことができます。

 <キャンセルポリシー>
  -前日17時まで:返金手数料500円を差し引いた合計金額を返金
  -前日17時以降:全額ご負担


対話のナビゲーター
佐藤 扶由夫

CRR Global Japan合同会社 共同代表
組織と関係性システムコーチング®のファカルティ(トレーナー)の一人としてトレーニングを提供すると同時に様々な組織でシステムコーチングを用いた組織開発PJに携わってきた。今までに関わってきた組織はグローバルから国内、大企業から中小、さらに地方自治体、NPO、NGOなど多岐に及んでいる。また「自然、人、つながり」を自身のライフテーマとしてTracker School や Boulder Outdoor Survival Schoolなど国内外の様々なアウトドア・プログラムに参加し、自然に対する学びを深めてきた。自然環境と社会の両方へ働きかける活動の一環として、チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムのファシリテータートレーニングリーダーを経て、オンラインプログラム「ゲーム・チェンジャー・インテンシブ(GCI)」日本版第1期にも参加し、第2期ではモデレーターも務めた。2013年より八ヶ岳山麓の森に移住し、新しい生活のあり方を家族と共に引き続き模索している。

対話のナビゲーター
東 嗣了
CRR Global Japan合同会社 共同代表 / 株式会社SYSTEMIC CHANGE 代表取締役
サステナビリティ・リーダーシップコンサルタント、組織変革コーチとして、これまで400社、3万人以上を対象に、各種研修・ワークショップ・コンサルティング・コーチングを実施。左脳的なロジックと右脳的な感性の両方をバランスよく取り入れることが強み。サステナビリティのグローバル潮流とネットワークを活かしながら、日本における企業のサステナビリティ変革・リーダー育成に情熱を注ぐ。現在、Biomimicry(自然の叡智から学ぶイノベーション)の大学院資格の取得中。ニュージーランドにて人生をリデザインする個人向けリトリートを4年にわたり開催。釣りを通して世界中を旅することが趣味。二児の父。アリゾナ州立大学院サステナビリティ・リーダーシップ学エグゼクティブ修士。

対話のナビゲーター
島崎 湖

関係性に焦点を当てたシステムコーチング®を用いて、個人・組織・社会を繋ぎ、視座を高めることからの組織/コミュニティ開発を展開。様々な、企業、NPO/NGO、スポーツチーム、地域創生のプロジェクトに関わる。時を同じくして、2011年の東日本大震災の体験や母親の介護を経て「すべての生命が大切にされる社会」を願ってワークショップを開始。その間アメリカにて、社会活動家であり仏教哲学者のジョアンナ・メイシー氏の「アクティブ・ホープ〜つながりを取り戻すワーク」に参加。彼女のワークを通して知ることとなった「Deep Ecology(人と自然とのより深いつながりあい):(オスロ大学名誉教授/哲学者 アルネ・ネス提唱)」、「Ecological Self(自己の緑化)」「Deep time(深い時間)」等の概念に深い感銘を受ける。彼女のワーク「アクティブ・ホープ〜つながりを取り戻すワーク」を定期的に日本にて開催している。現在、大学にて人間環境科学科に在学中。


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CRR Global Japan主催 〜Fireside Chatのイベントの想い〜

「『関係性』にフォーカスをあてて、お仕事をさせて頂いています」

と伝えると「人間関係ってやっぱり大事ですよね」
とか「でも、結構面倒くさいですよね」
とかそんな声を聞きます。

そして、どちらの声にも共感します。人間だもの。

ただ、我々システムコーチングの背景にある「関係性システム」は実は「人間関係」だけを視野に入れたものではありません。システムコーチングの知恵の源流の一つである、ジョアンナ・メイシー氏は「人間同士の関係性、さらには地球との関係性」の変容の可能性について語っています。

ちょっと固い表現に聞こえるかもしれませんが、一呼吸して以下のことに思いを馳せてみましょう。

・最近、土や木に触れたのはいつでしたか?
・最近、鳥や動物の声を聞いたのはいつでしたか?
・最近、人以下外の生き物を見かけたり、触れたりしたのはいつでしたか?

そして、、、
・あなたが毎日飲んでいる水はどこからきたのか知っていますか?
・あなたが毎日食べている食べ物(植物性であれ、動物性であれ)それらはどこからきたものか知っていますか?

どうでしょう?この問いを考えてみて、答えがパッと出てきた方の方が少ないかもしれませんね。

大丈夫です!学校のテストではありません。

でも、この問いこそがあなたと地球、自然の関係性を現わしている、と思いませんか。

どんなに都会で「文明的な」生活をしている方でも「生きる」ことの根本の食(飲)を地球や自然以外から得られる人はいません。

これが私たちと地球、自然の関係性の原点だと思います。同時に、現代に生きる私たちが全く自然な狩猟採集生活に戻ることもできないでしょう。

私たちは今だからこその一人一人にとっての「自然との Right Relationship(正しい関係性)」見直すタイミングに来ているように思います。

Organization & Relationship Systems @Nature はこの「自然との Right Relationship(正しい関係性)」を振り返る場です。私たちは一つの正しい関係の唯一解があるとは思っていません。

まずはゲストをお迎えしながら、それぞれにとっての自然をゆる~く、焚火のそばで語るような場にしていきたいと思っています。その場と時間をご一緒しませんか。

システム理論

システム理論では、「個人はプライベートや職場などにおける人間関係のより大きなシステムの中に生きる一つのシステムである」と見なします。ORSC(=システムコーチング)は、「システム(=関係性)を構成するメンバーや個別の要素とは異なり、システム(=関係性)そのものの実体や場が他とは区別される形で存在する」と考えます。

プロセス指向心理学
(プロセスワーク)
プロセス指向心理学
(プロセスワーク)

プロセス指向心理学は、物理学者・ユング派の心理分析家であるアーノルド・ミンデルによって開発され、ユング心理学、物理学、そしてタオイズムからの影響を受けて生まれました。プロセスワークでは、タオイズムのように、今起きていることをただ紐解いていきます。例え目の前に起きていることが何であれ、それは何かが展開しようとする始まりにすぎず、すべての出来事や状況の中にはもともと智慧が備わっていると考えます。プロセスワークの観点に立ちながら、システムコーチはシステム(=関係性)に「何が起ころうとしているのか?」と問い続け、起きていること自体に内在する智慧とその有効性を信じて見守ります。

ディープ・デモクラシー
(深層民主主義)
ディープ・デモクラシー
(深層民主主義)

プロセス指向心理学の創始者であるアーノルド・ミンデルによって提唱されました。正しく現実を表すためには、あらゆる人のあらゆる声が必要であるという考えを具体化したものです。
世界は完全には理解されていないという自覚を持つことが重要であり前提にあります。個人においては、自分の中にあるすべての声、感情、動きに心を開くことを意味します。その「すべて」とは、自分がすでに知っていて自覚しているものだけでなく、恐れや、まだよく知らない要素も含まれます。
システムにおいては、すべてのメンバーの意見が尊重されることを意味します。

ランズ・ワーク®

複数のチームや組織間では、それぞれの感情風土、文化、規範が異なっていることはごく普通のことですが、その違いを十分に扱わずに進んでしまうことで、行き違いや対立が生じるケースも多く見られます。
そのような場合に、感情風土や文化、規範といった内面的な要素を「国」のメタファーを用いて表現し、対話を行うことで、相互理解を促進するためのシステムコーチングのツールです。

感情的知性(EQ)、社会的知性(SI)、
関係性システムの知性(RSI®)
感情的知性(EQ)、社会的知性(SI)、
関係性システムの知性(RSI®)

ダニエル・ゴールマンは、感情的知性(EQ)を個人の感情を経験する力、特定する力、そして上手に表現する力と定義し、さらに社会的知性(SI)を他者の感情を正確に読み、共感する力と定義しています。
そして、EQ(感情的知性)やSI(社会的知性)を超えるところに、関係性システムの知性(以下、RSI)の領域があります。RSIにおいては、意識の焦点が自分自身や個々人のメンバーから個人、さらにはパートナーシップやチームといった、関係性そのもの、つまり有機体としてのシステム(=関係性)へと移ります。
言い換えるならば、RSIとは、目には見えないシステム(=関係性)に何が起きているのか、何を感じているのか、そして、今ここにある場、空気感、雰囲気を感じ取って言葉にできる力、さらに、そのシステム(=関係性)に効果的に働きかけることができる力を意味します。

外的役割

外的役割とは、システム(=関係性)における目に見える、機能的側面の維持を目的とした表面的な役割です。例えば、家庭における外的役割には、料理、掃除、お金を稼ぐ、子どもの送迎などが含まれます。組織における外的役割は、社長、財務責任者、秘書といった職務として表れます。組織がうまく機能するためには、明確な外的役割(職務記述書や組織図)が欠かせません。
一方で、人と外的役割が同一化されたときに問題が生じます。例えば、幸子さんはいつも家族のために料理を作ってきたために、自他共に、幸子さん=料理人となってしまう可能性があります。しかし、実際には料理を作るのは幸子さんの役割であって、幸子さん自身ではありません。
役割は、個人ではなく、システム(=関係性)に属する機能として捉えます。そのため役割は、システム(=関係性)の中の誰か別の人によって担われる可能性もあるのです。
システムコーチは、クライアントメンバーがその役割のシステム(=関係性)にとっての重要さを理解し、メンバーの間でその役割をどのように果たしていくかを話し合い、合意していくことを助けます。

内的役割

内的役割は、システム(=関係性)における目に見えない、感情的な側面を担う潜在的な役割です。私たちは内的役割について無自覚なことがよくあります。内的役割の背後には、大切な価値観が隠されています。例えば、新しい提案をする人、言いにくいことを言う憎まれ役、世話好きな養育者、愚痴の聞き役などです。このように、システム(=関係性)には内的役割が必要であり、システム(=関係性)を構成するあらゆる人が必要に応じてその役割を果たしています。
外的役割と同様に、人と内的役割が同一化されたときに問題が生じます。例えば、ある組織において、深刻な問題を提起するのはいつも山本さんだったとします。すると、他のメンバーは彼がいつもその役割を担うことを期待し始めます。システム(=関係性)は確かにこの「問題提起する人」という役割を必要としていますが、特定の人(山本さん)がそれを一手に担う必要はありません。もし、山本さんが組織を去ったとしたら、別の人がいつの間にかその役割を担うようになるでしょう。
システムコーチは、このようにシステム(=関係性)の中の様々な役割に気づき、そこに役割の固定からくる嫌悪感、混乱、新しい役割の必要性、満足に果たされていない役割などがあるかどうかに気づき、メンバーがより意識的に、自由自在に内的役割を分担できるように支援します。

神話の起源

すべての大切な人間関係には、例えそれがプライベートであれ、仕事であれ、お互いのつながりにまつわる神話や物語があります。お互いが出会ったそもそものきっかけを思い出すことで、まるで深い井戸から水をくみ出すように、肯定的なエネルギーが蘇るのです。神話とは「その関係に内在する深遠な意味」を指します。夫婦や恋人であれば、二人の出会いの瞬間を思い出したり、チームメンバーであれば、その会社やこの職業で働こうと思ったきっかけを思い出すことができます。
これは、プライベートでも職場の人間関係であっても、肯定性を促進するために最も強力な方法の一つです。私たちは、そのシステム(=関係性)とのつながりの原点を思い出すことで、お互いへの尊重、親愛、賞賛を思い出します。また、多忙や過労が当たり前になっている組織であっても、その仕事を始めたきっかけとなる原点とつながることで、クライアントの心は豊かさをとりもどし、仕事への情熱も回復します。

3つの現実レベル

プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルによって提起された、物質がどのように量子レベルから日常の現実へと現れるのかを示したモデルのことです。私たちのあらゆる経験は、センシェント・エッセンス・レベル、もしくは量子レベルといわれる段階から始まります。それは、ドリーミング・レベル(夢のレベル)へと移り、最後に、形として認識できるコンセンサス・リアリティー・レベル(合意的現実レベル)として現れます。システム(=関係性)の中で起きることはすべて、同時にこの三つの現実レベルで起きています。そのため、システムコーチは、それぞれのレベルにおいて、今何が起きているかを認識し、働きかけることが大切です。また、システム(=関係性)が成長を遂げるためには、すべての3つのレベルが意識的に経験される必要があります。

メタスキル

プロセスワークの創始者アーノルド・ミンデルのパートナー、エイミー・ミンデルの提唱した概念を指します。メタスキルとは、システムコーチングにおいて、スキルを超えてシステムコーチが持つ「場」に影響を与える感情的姿勢や哲学などのことです。私たちは意識的であろうとなかろうと、常に「場」に影響を与えているということを理解しておく必要があり、システムコーチは自分が生み出している「場」に意識的、かつ意図的になるためにメタスキルを用います。

World Work・World Worker
(ワールドワーク・ワールドワーカー)
World Work・World Worker
(ワールドワーク・ワールドワーカー)

ワールドワーク(World Work)とは、アーノルド・ミンデルのプロセスワークに基づく概念で、個人から社会全体までを対象とし、個人の内面、チームや組織の関係性、さらには社会的・地球規模の課題に至るまで、あらゆるレベルで「システム」を一つの有機的なつながりとして捉えます。「システム全体に働きかけ、個人・組織・社会に存在する課題や対立を対話と協働を通じて変革へ導くアプローチ」を指します。
システムコーチは、身近な関係性の対立や課題から社会的・システム的課題などあらゆるテーマに対して、自分自身の感情や葛藤、無意識の偏見に向き合いながら、自分たちが世界の一部であり、世界を変える力も持っているという「関係性の力」を体現しながら関わり続けていきます。そして、そうした関係性に向き合い続ける人たちのことを「ワールドワーカー(World Worker)」と呼んでいます。
ワールドワーカー(World Worker)は、自らの日々の行動が世界の意識とつながり、相互に影響を与え合う場を創り出す人のことを指します。

コーファシリテーション®
(コーコーチ®)
コーファシリテーション®
(コーコーチ®)

コーファシリテーションは、二人以上のファシリテーター(コーチ・リーダー)が単に役割分担するのではなく、「関係性そのもの(第三の存在)をリソースとして活用し、場に影響を与える」という意味を持つアプローチです。信頼関係と協力を基盤にしながら、二人の関係性から生まれる協働の力を生み出し、多様な視点や強みを活かしてファシリテーションを行うことで、より豊かで効果的な場づくりが可能になります。
場面の目的に応じて、システムコーチングなどのコーチングセッションをする場面では「コーコーチ」、集団の場を導くためにリードする必要がある時には「コーリード」と呼ぶことがあります。ORSCの中で語られているいずれの言葉も、二人以上のメンバーが一つの生き物(第三の存在)のようにその場を共に生み出すことの総称のことを言っています。

第三の存在

二人以上の関係性やチーム、組織が生み出す「独自の存在」を指します。これは、単なる個人の集合体ではなく、そこに生まれる相互作用やエネルギー、知恵が合わさって形成される「関係性そのもの」を指します。
この第三の存在は関係性から生まれる独立した存在であり、二人以上の関係性やチームが形成されることで生まれる、目には見えない「関係性の実体」 です。例えば、パートナーシップやチームが持つ「空気感」や「雰囲気」、チームの価値観や文化も第三の存在の一部です。第三の存在は、関係者それぞれの要素の「単なる合計」ではなく、相互作用によって生まれる「全体としての力」や「知恵」を持ちます。

システムの輪

社会・環境活動家であり、仏教学者でもあるジョアンナ・メイシーが、「ディープ・エコロジー」という思想の中で提唱している考え方です。
「私たち人間は自然の一部であり、大きな輪の中に存在し、すべての生命が相互に繋がり合い、依存し合っている」と捉えます。自然という大きな輪の中に人間社会があり、その中にコミュニティがあり、さらに家族やグループが存在し、それらを作り出しているのは、個人としての自己であると考えています。

Right Relationship™
(正しい関係性)
Right Relationship™
(正しい関係性)

個人、チーム、組織、そしてより広いシステムの中で、お互いにとって健全で効果的な関係性を築くことを指します。ここでいう「正しい関係性」は、善悪や正解不正解ではなく、「その状況やシステムにおいて最も調和が取れている状態」 を意味します。
Right Relationship(正しい関係性)の状態が起こることにより、関係性の中で、お互いの意見や感情が尊重されることで、信頼と安心感が生まれます。また対立や問題に向き合うことで、関係性がより強く、成熟したものにもなっていきます。そして、お互いの関係性にエネルギーが流れ、システム全体が持っている総和以上の力を発揮できる状態になります。

コーアクティブ・コーチング®

コーチとの協働によって、クライアントが自身に焦点を当てることで生まれる意識の変化から行動変容を促す、コーチトレーニング機関CTIの独自のコーチング手法です。
スポーツコーチのようなアドバイスではなく、コーチングスキルを通じて、クライアント自身の意識の変化につながる対話をします。コーチ自身もありのままの姿でクライアントに関わり、協働的な関係を築き、クライアントの価値観や行動を妨げる思考パターンを共に発見し、意識と行動の変化を呼び起こします。コーアクティブ・コーチング®は、どの人も根源的に願っていることー日々充実感を感じながら、自ら人生の主導権を握り、人生の目的に沿って生きることーを可能にし、クライアントが自ら、様々な環境や状況に応用できる持続可能な力を培うコーチングです。

国際コーチング連盟
(International Coaching Federation、ICF)
国際コーチング連盟
(International Coaching
Federation、ICF)

コーチングのプロフェッショナリズムを確立し、コーチング業界全体の質を高めることを目的とした、国際的な非営利団体です。1995年に設立され、世界中のコーチやコーチング組織をサポートする代表的な機関の一つとして機能しています。国際コーチング連盟(ICF)はコーチングを「クライアントと協働し、思考を促し、クライアント自身の可能性を最大限に引き出すためのパートナーシップ」と定義しています。また、コーチングの質を担保するためのコア・コンピテンシー(必須能力)と倫理基準を設定しています。

システム・インスパイアード・
リーダーシップ
システム・インスパイアード・
リーダーシップ

システム・インスパイアード・リーダーシップ(Systems Inspired Leadership (SIL) )は、リーダーシップの新しいアプローチとして、従来の「トップダウン型」「リーダーがすべての答えを持つ」という考え方を超え、チームや組織内のすべての声やリソースを引き出し、協働と共有リーダーシップを通じて最適な結果を導き出していくリーダーシップの考え方であり、手法です。関係性システム全体の力を活かし、チームや組織の潜在能力を引き出すことで、持続的な成長と変革を実現する新しいリーダーシップの在り方です。