「アジャイル」な組織運営とORSC®の親和性

「アジャイル」な組織運営とORSC®の親和性

なぜ社内コーチと社外コーチが組むのか!?

<多様性のある器と、組織へのブリッジング>

外部コーチは、プロフェッショナルでありコーチとしてのキャリアも長くもありますが、外部者でありシステムのことを知りません。外部からいきなり入ってきても、内部のメンバーは敬遠する人もいます。一方で、社内コーチのみであれば、自分も大きなシステムの一部であったり、入れ子の関係性があったりということもあり、フラットにコーチとして関わることが難しくなるケースもあります。そういう時に、社内外との繋ぎ役を担う、「コーチングチーム」の存在はチームで対応していくということができるユニークなシステムになりました。

社内コーチ、社外コーチ、立場はそれぞれで複数のわらじを履く人達ばかりで構成されていますが、まずは私達が自ら「チーム」となり、その関係性から周囲に影響を与えていくということが実は関係性を扱う上ではとても重要なことなのです。

組織の課題を何とかしようと孤軍奮闘している人もいらっしゃるのではないでしょうか?組織の内面にアプローチするというのは、一番複雑かつ時間のかかる領域です。外に開くからこそ、情報が循環し、当たり前で見えなくなっていることが見えてきます。

是非、組織の中で組織開発を推進しようとしている方は、一人で頑張らずに、外の力と共に頑張らずに創るということをオススメします。そしてそこがまずシステムとして求心力を持っていることは推進する上で核とも言えます。

エッジ理論について

システムコーチングでは、アーノルド・ミンデル博士がプロセスワークの中で提唱している「エッジ理論」を見立ての土台としています。いつもの領域、既知の領域を1次プロセス、まだ見ぬ未知の領域を2次プロセスとして現状を認識すると、未来のありたい姿に対して、いつもの領域を超えていく必要がでてきます。その時に現れる心理的障壁のことエッジと呼んでおり、どんなチーム(システム)も2次プロセスに移行することは決して簡単ではありません。

ただコロナ禍のように先行きの見えない時代、今までと同じことをし続けていても変化はありません。自分達のいつもの姿は何で、未来どうありたいかを常に問い続け、エッジを超え続けていくところに”組織の進化”があるのです。