チームコーチの重要性をティール組織の事例から紐解く 

ティール組織とオレンジ組織の価値観の違い

以上、3つの事例を見てきましたが、俯瞰的に見て「ティール組織」と「オレンジ組織」はどこが違うのでしょう。

ティール組織でよくある勘違いが「マネジャーなどのリーダーを完全に撤廃するのがティール組織だ」というものです。そういったことは全くなくて、組織には俯瞰的に物事を見られる存在と、現場で専門的に働く人の2つの役割が絶対に必要で、それはティール組織でも同じです。ただ、そこに上下関係が一切ないだけです。

ティール組織では、現場をやっているチームや個人が主役です。今までだと、上が、ビジョン、戦略、新商品などを考えて、遂行を指示命令するという流れだったのが、そういったことも全部現場でやるということがティール組織になります。

つまり「オレンジ組織」と「ティール組織」では、根底の価値観が変化しているということです。「現場の代わりにビジョン戦略をつくる、現場の代わりに間接部門を請け負ってやる」という発想から、「基本的には現場と一緒にみんなが一緒にやっていくんだよ」というチーム主体の考え方が、ティール組織の根本にあるということです。

以上、嘉村の方から一通りティール組織のチームコーチに関して情報提供をさせていただきました。

ティールを探求しはじめたときには、色々な観点があったので、はじめはチームコーチというのが自分の中では全く重要と感じていなかったのが、ここ半年から1年くらいで、結構な肝の部分ではないかと思いはじめてきています。

今リーダーに対して、「よりファシリテーターになりましょう」とか「コーチングを学んで1on1しましょう」という流れがあって、これってリーダーがより担うものが増えてしまうので、悪手なのではないかという気がするんです。

リーダー、責任者というものを置かずに、「チームが全員責任を持って達成していくんだ」という中で、人間関係も含めて、外部が対等な関係を築いてサポートする方が、実はシンプルで良いのではないかと思ったときに、チームコーチが自分の中で大事な存在である気がしてきたんですね。

とはいえ、チームコーチを入れるとどのようなプロセスが働くのか、具体的に一体何をするのかということがイメージつかなかったので、今回はお二人にいっぱいお話を伺いたいという思いで来ました。

後編へ続く。

【後編】システムコーチングから見えるチームコーチの可能性

【後編】システムコーチングから見えるチームコーチの可能性

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