地域でつながりを広げる、 誰もが繋がる地域社会を目指して/ORSCC 塙 博臣
Nenoki 代表 / ORSCC 塙 博臣
“心が通じ合うコミュニケーション”
「“心が通じ合うコミュニケーション”のすばらしさを体感し、家族や地域の人との絆をつないでいくことの喜びを多くの人に実感してもらいたい。」
これは、2010年に地元川崎市麻生市民館に企画書を提出した時の自分の想いでした。当時は、一度だけでもできたらいいなという軽い気持ちでしたが、振り返ってみればこれをきっかけに地域での活動が始まりました。
それぞれの想いを紡ぐ
その時から遡ること8年前の2002年。勤務先の経営環境が大きく変わり、仕事のやり方/価値判断を大きく変える為の組織風土改革の担当になりました。全く未知の分野でしたが、トップダウンで様々な施策を実施。しかし、いずれもうまくいかず、最後は自分が職場の仲間から浮いているという孤独感しかない状態でした。そんな中で藁をもすがる気持ちでやってみたのが、「本当はどんな職場にしていきたいか」を話し合う場づくり。数か月するとポツリポツリと声が出始め、その声に共感する声が出始め、繋がりが出始めたのです。更に、その声の中から大きな取り組みも始まりました。社員の顔は血が通ったように豊かな表情に変わってきたのが印象的でした。この体験から組織風土は自分たちでそれぞれの想いを紡ぎながら時間をかけて創っていくものだということを実感したのです。
そんなことをやってきて、ふと、自分が住んでいるところも同じだなぁと思いました。家は寝るだけの場所で周りがどんな人かも知らない。しかし、もし、会社でやったように地域の人との間で同じ“想い”でつながり、一緒に色んな事ができたら楽しいだろうなあという気持ちが大きくなっていったのです。
思い切ってやってみるとかなり手応えがありました。つながった仲間同士でいくつかの活動も生まれました。また、最近では地域の区や学校などの公共機関や非営利組織などからも声がかかり、「組織と住民」「退職後したシニアの方と地域」「各世代」「夫婦」「家族」などのつながりに向けた取組みに広がってきています。
今やこうした活動の全ての過程でORSCはなくてはならない存在です。特に、地域では企業では想定できない色々な人がいて、色々な事が日常茶飯事に起こります。そんな時にORSCの智慧や様々なツールはつながりを取り戻すための力強い味方です。
(2019年12月記載)
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